憧れ

シオンさんは最初からもう私に壁を作っている様子はなく、ニコニコと楽しそうにお酒を飲んでいました。一方私はシオンさんのその無防備さに最初は戸惑いつつも、次第に打ち解け意外とひょうきんなシオンさんに何度も笑ってしまいました。美人で可愛いのに一切鼻にかけることなく無防備で明るくこの人は人のことが好きなんだなぁとなんとなく感じました。私に大きく欠けているところはその「好き」という気持ちなんだと気づかされました。癒しを求めてデリヘルを利用するお客さんにとってこのシオンの笑顔や明るさにとても惹かれるのだと思います。そんな私もシオンさんと一緒の時間を過ごすうちにとても惹かれていることに気がつきました。自分の中にないものを持っていて私が欲しくても持つことのできない、シオンさんの明るさは私の心までも照らしてくれてその暖かさに胸がいっぱいになりました。敵地偵察みたいな気持ちでシオンさんを誘っておきながら、シオンさんの魅力にはまってしまっている自分がいました。秋田の飲み屋をその後もハシゴし、気付いたら二人とも完全に酔っ払っていました。酔った勢いでずっとシオンさんのことを憧れていていつかシオンさんと肩を並べたいと思っていることを伝えました。すると「私も加代さんに憧れている。」という言葉を聞きびっくりしました。研究しても努力しても追いつけない魅力を持っているシオンさんが私なんかを憧れる要素が一体どこにあるのか…。するとシオンさんは私に凜としたかっこよさ美しさを感じているらしくすごく魅力的でずっと気になっていたと言いました。私に対してそんな風に思っていてくれてたなんて思ってもいなくて本当にびっくりしました。「いつも凜としていて高嶺の花という感じなのに、今日はお酒の力もあってか見たことがない加代さんが見れて嬉しかった。これがギャップ萌えって奴かな??」とシオンさんに言われ、そんな風に褒められたことがなかったので嬉しさと気恥ずかしさでいっぱいになりました。

恥ずかしさを紛らますようにお酒を飲んでしまい、気づいたらベットの上で寝ていました。はっとびっくりして気がつくと見慣れない部屋が広がっていて、隣ではシオンさんがスヤスヤと寝ていました。気づくと私は何も着ておらず、もしやと思い布団の下に隠れているシオンさんの身体をちらっと見るとシオンさんも何も身につけていませんでした。昨夜のことを全くお覚えていませんが、何となく身体に感じる熱や、股の湿った感じからこれはやってしまったんだと確信しました。私はバイなので女の子とも経験があり、私にとって女の子と性行為をすることはごく自然なことなのですが、シオンさんはどうだったんだろうと思うと冷や汗が流れてきました。バクバクと音を立てて鳴り響く心臓がとてもうるさく、かなり焦っていました。どうしたらいいのか全く分からず頭が真っ白になっていましたが、とりあえず服を着ようとベットから出ようとした時に、シオンが起きてしまいました。

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